1954-12-19 第21回国会 参議院 外務委員会 第4号
最後に審議の際に多くの同僚委員諸君からもそれぞれ御発言がありましたごとく、本来ならばこの問題は日本の賠償負担能力と申しまするか、否日本の国力上どの部分を賠償に充て、どの部分を他の外債支払に充てるべきかという問題、更に一層根本的な問題としては、日本の極めて乏しいこの財政の能力を如何に民生に、如何に防衛に、如何に賠償等に充てるかということ、これらの基本的な問題に対するはつきりとした見通しなくして実はこの
最後に審議の際に多くの同僚委員諸君からもそれぞれ御発言がありましたごとく、本来ならばこの問題は日本の賠償負担能力と申しまするか、否日本の国力上どの部分を賠償に充て、どの部分を他の外債支払に充てるべきかという問題、更に一層根本的な問題としては、日本の極めて乏しいこの財政の能力を如何に民生に、如何に防衛に、如何に賠償等に充てるかということ、これらの基本的な問題に対するはつきりとした見通しなくして実はこの
外債支払よりも、もつと大きいのであります。重大な問題です。この交渉経過はどうなつていますか。今具体的にですね。今後私は補正予算として問題が起つて来ると思うんです。補正と関連してこの問題が起つて来る。今の交渉の経過の現状はどうでありますか。これを明らかにして頂きたい。 それから賠償の経過、これも今後補正の問題として私は重大視しなければならん。
御承知のように我が国は、食糧及び綿花、羊毛、石油、鉄鉱石、粘結炭その他の主要原材料の多くを、海外、特にドル地域よりの輸入に依存しておりまするので、自然、ドル地域に対しましては甚だしい輸入超過となつておりますが上に、特需等は、その性質上、恒久的なものではないのに加えて、賠償、外債支払等、対外債務処理の問題もございますから、貿易上のドル不足は、西欧諸国と同様、我が国経済の一大弱点となつているのであります
そういう御答弁であるから、来年度のこの相当の金額になるその予算ですね、それについて示されないから納得いかないのであつて、来年度予算はこうなのだ、恩給がこれだけ出て来るのだ、或いは賠償がこれだけ出て来るのだ、或いは再軍備費用といいますか、保安隊の費用がこれだけ出て来るかも知れない、外債支払が出て来るかも知れない、それだから呑めないのだというのならわかります。
([恥を知れ」と呼ぶ者あり)而も一方、米英仏との間には外債支払協定を結んで、旧満洲や台湾時代の外債まで返済することを許しておるのである。又政府は世界銀行の債券を一千万ドルも引受けて、サービスにこれ努めておる。これほどまでにアメリカの御機嫌を窺いながら、而も日本が得たものは、ガットの加入は完全に拒否され、又日本の商品に対する高い関税の障壁であります。こうして輸出は月々減少の一路を迫るのみであります。
それが今の外債支払の問題になつて来ているのであります。これは英国或いは米国で主として発行しているものでございます。英貨債は六千二、三百万ポンド、米貨債は六千七百万ドル、それからフランが大体五億三千万フラン、それをドルに直しますと百二十万、こういうのが元本として残つております。
それからこういうふうにいよいよポンド債の支払というものを相当具体的に考えるに至つては、この外債支払についての何か計画が具体的に作られて来ているのかどうか、或いは又それについて外債償還の交渉というものは具体的に進んで来ているのかどうか、それが第二点。
今の計算には外債支払とかそういうものは一切含んでおりません。二十六年度でございます。
なお外債支払については金額までお上げになつていろいろお話があつたわけでありますが、大体これもイタリーのときと同じように、或いは何か具体的なお話合いがありましたらこの点、もう少し、どういうような解決方法で行くか、又この借替えについて、従来とも御交渉がありましたかどうか、そうして又、そういう借替えの方法についてお話合いがあつたかどうか、そういうふうな問題をお聞きすることができたら非常に仕合せだ、是非お答
第三点の外債支払について交渉したか、或いは腹案があるかという問題でありましたが、外債支払につきましては、これはイギリスのほうの人も一、二会いました。又アメリカ系の銀行家もこの問題を持つて参りますが、一切触れておりません。ただ向うの申出では、外債を支払う場合におきましては、代理店を昔やつたことがありますから、我々を考えてくれ、こういうお話であります。